メガテンVVを通じたスサノオ体験の輸出

真・女神転生Ⅴ Vengeance、めちゃよかった。主人公は、スサノオと合一し、多様な神と対峙の末、至高天での世界創生に至る。

日本神話におけるスサノオは、禁忌すらも検証する神。高天原でウンコをしたり、馬をぶち込んだりと実践を通じて、「なぜ、禁忌となっているか」を周りにぶつけていった。本作の主人公はいろんな神と悪魔と対峙し、LAWとCHAOSの選択を積み重ねていく。イナザギ、イザナミ、アマテラスが居らず、スサノオが冒険する本作は日本神話を基盤としている。

ドラクエⅢから始まり、たくさんのゲームを通じてより良い未来を選択してきた。メガテンシリーズを通じて、LAWとCHAOSとNEUTRALに揺れながら、タダのヒトとして、現実世界と向き合うことが示され続けてきた。

今回は、ツノを持つ神による輪廻する事象自体を蛇の神由来で再構築することも可能だ。精妙なパラメータをいじると壊れてしまう、わたしたちの世界の因果律。因果律自体を再構築することって一体どういうことなのかがわからないけど、それぐらい世界の行き詰まりは感じているので共感する。重力理論と量子力学が統一されることで見えてくる未来の可能性に由来して、次回のエンディングを構築してほしい。

ツノ神の方向性では、聖女タオがパートナーとなるが、彼女のお花畑的理想主義にヘドが出る。一般的なゲームの王道エンディングの世界観を体現した感じに違和感を感じてしまう。そういうベクトルで世界が進行した結果、現代社会の行き詰まりがあるんだよなぁ。生活圏における安寧を貪って、隣人の闇を見ない人たちをペルソナ化すると、タオになる気もする。タオってのは、道教だから、多様性・バランス・陰陽ばっかり言っているヤツラ。あなた個人を追求していけば、何かしらの属性を持つわけなのに、俯瞰しちゃって初期衝動を無視するヤツラへのヘイトが蓄積している時代なのかもしれない。

総じて、25年前にボロボロになった東京地獄で希望を見出す冒険、いとをかし。

大切なのは、至高天(高天原)で、御霊を鎮め、おのずからの着想を得ることなんだろう。

スサノオを通じた成長譚を他国に追体験させている、メガテンVVは本当に素晴らしい。それぞれがどんな未来を選択するのかをちゃんと向き合ってほしい。ちなみに1週目HARDでシヴァ、人修羅、サタンを屠ったことを報告しておく。

朝焼けと猫じゃらし。死と再生を巡る一年草。

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